蝶々を追いかけて

キャリアに迷った心理士が考えたことを書き留めておくブログです。

カウンセリング技法の確認中

諸富祥彦先生の新しいカウンセリングの技法を読み直していました。

 

本当にわかりやすく、カウンセリングのプロセスと対応が丁寧に書いてあって素晴らしい本です。傾聴でなぜクライエントが良くなるかも書いてあります。
しかもわからないことはまだ勉強中って正直に書いてある! 見習いたい!

この本で面接のプロセスと自分がやっているカウンセリングのタイプをきちんと意識することの大事さを学びました。
この本の良いところは、様々な技法を折衷的に組み合わせているところです。
諸富先生自身はロジャーズ派ですが、ゲシュタルト療法や、プロセスワーク、認知行動療法(CBT)や解決志向アプローチ(SFA)の技法も取り入れてカウンセリングのどのタイミングで使うのがいいのかまで提示しています。

やっぱりロジャーズ派だけでも、CBTだけでもSFAだけでも十分とは言えないよな、クライエントのニーズや抱えている問題によって色々できる方がいいよなと改めて再確認したのでした。

続いて手に取ったのは、カウンセリングテクニックの本です。

これも持っていたんだけど使いこなせていなかった本です。

この本も様々な理論の様々な技法をまとめています。

「カウンセリングテクニックの「前提」」という章が読みごたえがあります。

カウンセリングの効果は技法やアプローチの違いよりも、カウンセラー効果という「人」要因が働いているというなかなか衝撃的な話も載っています。

特に臨床家としての自身の能力に疑念をいだく内省傾向が高いほどクライエントの退対人関係問題の解決度が高いという研究結果は…勇気が出ますね!!

でも「効果的なカウンセラーの特徴」がまとめてある表が載っているのですが、これはめまいがします。

関係作りができて、基本的なカウンセリングがちゃんとできて、困難から逃げないで向き合って、自分のこともよく理解していて勉強もし続ける、という、まとめてみれば基本的なことだとわかるんですけど、この表の圧はなんかすごいです(字が小さいから?)。


この本から、学んできたけどちゃんと理解していない技法を再確認したいと思います。


今は新しいことにはなるべく手を出さずに、知ってるはずなのにうまく使えていない知識を使えるものにすることに専念したいと思います!