料理から自信のつけ方を考える
私は家族の中で基本的に毎日の夕飯づくりを担っています。
とにかく手間をかけるのが嫌いで凝った料理はできませんが、ほぼ毎日、献立を作ってある程度のクオリティの料理をすることができるようになりました。
いったい私はどうやってこのスキルを身に着けたのか。そしてそれはほかのスキルの獲得に応用できるかを考えてみたいと思います。
まず私はなぜ毎日料理ができるのかについて考えみました。料理に関する自己効力感といえるかもしれません。
- 料理について自分に高いハードルを課していない。手間をかけるのが嫌いだという自分の特性や能力を理解し、家庭料理だからと妥協することを全く悲観していない
- わからないことはどうやってを調べればよいかわかっている(料理本や料理サイトなど)
- なるべく手間を掛けずタンパク質と野菜と炭水化物が取れて、なるべく美味しいものを食べたいというゴールが明確
- 自分に合わないものは切り捨てられる(手間のかかることや見栄えのいいことなど)
- 外食やコンビニのご飯など、色々な料理を知っており、レパートリーを手軽に増やせる
- 弁当作りや離乳食など、学ばなければならないことは自分にあった形で学び、手を抜けないところと手を抜けるところをある程度判断できる
- 毎日の夕飯作りという常に実践の機会がある
- 失敗してもある程度リカバリーできるイメージがある
- 自分が食べたいものを作るという欲求を満たせる。おいしくできるとうれしい
そして自分にどんなスキルが身についているのかも考えてみました。
- タンパク質と和洋中の組み合わせからメインをきめ、そこから副菜を決め、時間を逆算して組み立てられる献立作成スキル
- 調味料の組み合わせを想像し、出来上がりの味を作る目分量スキル
- どの手間を省いてはいけないか、どの手間は省けるかを判断する手間抜きスキル
- 料理に関してハードルを上げすぎず、長期間それなりのクオリティで作り続けるサステナブルスキル
以上に基づいて、私が今一番困難を抱えているカウンセリングスキルの習得と照らし合わせて考えてみます。まず、なぜ私はカウンセリングをうまくできるという自信がないのか考えてみると
- カウンセリングがうまくなりたいという自分に課すハードルが高い、お金をいただくサービスだから質を高くしなければと自分にプレッシャーをかけてしまう
- わからないことが多すぎる、すぐに調べにくい
- どういう心理士になりたいのか不明確。とにかく役に立ちたいという思いになってしまう。
- 様々な理論やスキルなど何でも取り込もうとする、知っていなければならないと思ってしまう
- 自分自身がカウンセリングを受けた経験が少なすぎてイメージが貧困
- 手の抜きどころがわかってない。頑張ろうとしすぎる
- 臨床経験が少ない、実践の場が少ない
- 失敗を恐れすぎる、取り返しがつかないと思ってしまう、失敗のリカバリーの仕方が場当たり的
- うまくいった時といかないときの落差が大きい
なんだかとても腑に落ちる感じがします…。ではどうすればよいのかを考えてみます。
- 自分に貸すハードルを下げる(そこそこの心理援助ができればいいと考える?)
- どういう心理士になりたいのか明確にする。これはじっくり考えます
- あれもこれも取り入れようとしない
- 他の人のカウンセリングを受けてみる
- 手の抜きどころを探す。解決志向アプローチなんかが参考になるのかもしれません
- できるだけ経験を積み、失敗のリカバリー方法を調べる、考える。
- あまりめげないでカウンセリングそのものをもっと楽しいと感じられるようにする
それでいいのかなと思う部分もありますが、この方向で考えてみたいと思いました。
自分ができると思っていることから、自分が躓いていることの原因を探るというやり方はほかにも応用できそうです。