蝶々を追いかけて

キャリアに迷った心理士が考えたことを書き留めておくブログです。

焦る理由

心理士としての自信を回復させようと躍起になっているうち、なぜ自分はこんなに自信がなくなってしまったのか、なぜ自信を取り戻そうと必死なのかということを考えるようになりました。

 

時間がないなりに少しでも臨床経験を増やそうと、オンラインカウンセリングサービスに登録しようと思って調べていました。
そこに乗っていた登録カウンセラーのプロフィールや利用者の声を読んでみたのですが、それがどうも私を焦らせているようなのです。

 

カウンセラーは
〇〇を○年やってきました!
〇〇療法であなたの問題を改善に導きます!
どんな悩みも受け止めます!
と、自信満々に見え、

 

利用者の方は
〇〇先生にお願いしてよかったです!
たった1回だったのに悩みを整理して、対処法まで教えて下さいました!
包み込むような暖かさを持った先生です!
と大絶賛のように見える。

 

もちろんネット上の宣伝なので、良いことばかりをピックアップして書いているんだろうということが頭ではわかっていても、どうしても自分と比べてしまい、以下のような思考に陥ります。

 

私はこんなに自信を持ってできるだろうか? たった1回でクライエントさんに満足してもらうカウンセリングなんかできるか?

全部受け止めるなんて言えるか? 逆転移とか起こるだろ? 無条件の肯定的関心って本当にやるには難しいんじゃなかったのか?
自信満々になるな、謙虚になれ、カウンセリングは劇的に効果が出る魔法ではない、地道な作業だって習ってきたのはなんだったんだ…?

…もしかして、私のやってきたことってじつは間違っていたのでは…?
というか資格取ったくせに実はなんにも身についてなかったのでは?


みたいな破滅的思考に襲われてしまうのです。わかりやすいですね。

このあたりに自分のカウンセラーとしての弱点があるように思います。

 

臨床経験○年とか、〇〇療法を何百件やってきました、〇〇の専門資格を持っています、〇〇ができます!みたいに言える人が本当はめちゃくちゃ羨ましいのです。
臨床心理士資格を取ったのが遅く、当時はできるだけ何でもできる人になりたくていろいろと勉強してみたけど、これが自分の売りだと言えるものがなく、しかも福祉、教育、医療といろいろな分野を渡り歩いたりして専門性も高くない。
そして子育てに専念している時期も多くて臨床経験自体もそんなに多いわけではない。
根性も体力もそんなになくて臨床経験を積むためにものすごく頑張った、ということもない。

ナイナイばかりじゃ意味がないって言ったのはどこの誰だったっけ…? 嵐?

 

このあたりが自信のなさ、いわば「臨床経験コンプレックス」の根源のようなのです。


だから私は自分が勉強したことを振り返って、何も身についてないわけじゃないよって自分に言いたいんだなと。

こういう作業は仕事で忙しくしていたらなかなかできないことかもしれません。

特定の勉強に偏らなくていい今だからこそ、思う存分じっくり振り返って確認してみたらいいのかもしれないと思いました。

 

そして、既存のオンラインカウンセリングのサービスに登録するかどうかはともかく、オンラインでカウンセリングができたほうが良いのはこれからの時代、間違いないと思われるので、オンラインカウンセリングについて学んでいきたいと思います。
オンラインカウンセリングでは色々見る限り、CBT、ブリーフセラピーとか解決志向アプローチみたいな、言語優位ですぐに結果が出る技法が合っているようです。

こういう基本的な技法こそ、もう一度きちんと勉強しなおしてみたいと思います。