メンタルヘルス・マネジメント検定の勉強をしてみて
数日前までカウンセラーとしての自尊心をわかりやすい資格を取ることで回復させようとしていました。
メンタルヘルス・マネジメント検定という産業分野のメンタルヘルスの知識を問う資格です。
数日勉強して思ったのは、これはやっぱり自分が取るべき資格ではないということ。
もともと対象として企業の人事の人とか、経営者とかを想定している資格なので当たり前といえば当たり前なのですが、企業に勤めたことのない私にはイメージできないことが多すぎる!
だからこそ勉強して自信をつけようと思ったのですが、産業分野に就職する予定もないので、努力の方向が見当違いであることに問題集を買ってから気が付くという…
それでも自分には全くない視点で面白いと感じることは多々ありました。
例えば、「メンタルヘルス不調」という専門用語があり、その中の緊急事態への対応として解離性遁走がクローズアップされているとか。
心理士としての勉強では解離性障害の全体像をとらえてからその中の一部としての解離性遁走という学び方をしますが、企業の中では労働者に起こりやすいものから学んでいくんだな、と。
パワハラの行為類型はほぼいじめの定義と一緒だけどその人が持っている能力や経験に見合わない過小な要求しかされないことや、私的なことに過度に立ち入ることもパワハラになるということとか。
事例問題も心理士としてのアプローチとは微妙に異なるので面白かったです。
問題集を見ていて自分が知っている分野の問題はとても簡単でしたので、全体をきちんと勉強すればそんなに難しくない(論述以外は)と思います。
ちなみに最高に面白かったのは、不適切なものを選ぶという問題で、
「アスペルガー症候群は近年、注意欠陥多動性障害と呼称されている。」(第23回出題)
という分に出くわしたときでした。不適切にもほどがある!
ざっくり全体を眺めた感想としては、本来は労働者(正職員)はとっても守られているんだな、ということでした。
せっかく色々サポートを受けられる体制があったとしても、知らないと使えないので、この分野の勉強しておくことは無駄じゃないと思うけど、いかんせん、論述問題の対策が大変すぎます。
問題を見た限りかなり難しい。
例えば
「メンタルヘルス対策において、キャリア発達支援プログラムを開発するための注意事項について、400字以内で記述しなさい」(第27回出題)
といった、結構専門的な問題が4問くらい出るのです。これは付け焼刃の勉強では無理だと悟りました。
ですので、これで自尊心を回復させるのはやめて、別のことをしようと思います(切り替えが早すぎる)。
勉強してみてわかりやすかったのはこの本でした。
ではどうしたら自尊心が回復するのか…もう少し考えてみます。